Snap #08 すぐに馴染んで細かな動きにもフィットする [Japanese]

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金城竜哉さん/バリスタ

 

代々木上原の駅近く、住宅街の一角にある「nadoya no KaTte(ナドヤノカッテ)」は築60年を超える一軒家の一角に設けられたコーヒースタンド。ギャラリーをもつワークスペースに併設されたスタンドのカウンターが開くのは、金、土、日の週末のみ。大きな桜の木のもと、人々が思い思いにスペシャルティコーヒーを楽しむ。ここでバリスタとして活躍する金城竜哉さんは、提携先のグリッチコーヒー&ロースターズのスタッフだ。

カウンターに立つと、個性豊かないくつものコーヒー豆の特徴を金城さんが説明してくれる。もともとカフェが好きでこの世界に入ったという彼は、やがて豆や焙煎の方法によって味を変えるコーヒーに魅力された。産地の特徴、発酵などの加工法、アロマや味わい、個性について語る彼の言葉に、コーヒーへの期待が高まる。10種類前後の豆が店頭に並ぶが、豆本来の味わいを楽しんでもらおうと浅煎りの豆のみを扱う。豆の果実味を引き出したコーヒーは、あえてブラックのみで提供する。生の表情を大切にしたNC PRODUCTSのデニムパンツは、金城さんの趣味嗜好ともよく合うようだ。

「スリムなデニムパンツですが硬すぎず、とても動きやすいです。仕事柄、長い時間店頭に立っているので、デニムパンツのような硬めのアイテムは身体に馴染んでいないと疲れやすく感じます。でもNC PRODUCTSのデニムパンツはそんなことがまったくなく、すぐに馴染んで細かな動きにも対応してくれるのがうれしいですね」

さまざまな要因で個性豊かに風味を変えるコーヒーは、デニムと通じるのかもしれない。金城さんは学生時代以来にデニムを履いたといい、足元には働きやすいいつものスニーカーを合わせた。店頭のドレスコードは黒を基調としているが、デニムと風合いの似た黒に近い濃紺のトップスを合わせた。デニムパンツはジャストサイズを選び、その美しいシルエットが感じられるものにしている。

コーヒーとともに、オーダーした豆の香りや味、加工方法などの特徴をメモしたテイスティングノートが渡される。「NC PRODUCTSのデニムパンツももっと馴らして、自分らしくフィットさせたい」と語る金城さん。どんなふうに育てていくのか、これからが楽しみだ。

金城竜哉

学生時代にカフェの空間とバリスタに魅了され、トップスペシャルティコーヒーに触れたことで現職へ。単一産地や農園によるシングルオリジンの個性的な魅力を突き詰めたい。

 

nadoya no KaTte

東京都渋谷区西原3-19-3 営業日時9時~18時(金・土・日)

https://www.instagram.com/nadoya.katte/

 

 

取材・文:山田泰巨

写真:太田太朗

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