サリス レイヤさん/プランナー・プロジェクトマネージャー
約束の時間に駅前へ向かうと、広場で腰をかけて読書を勤しむサリス レイヤさんを見つけた。NC PRODUCTSのデニムパンツにドクターマーチンの定番である8ホールブーツ、レザージャケットという佇まいの彼女は、日本とガーナをルーツにもつ。
学生時代は、日本、ガーナ、アメリカ、イギリスの4カ国で過ごし、アメリカの大学でセクシュアルヘルスやLGBTQを学んだ。現在は翻訳やライティング、クリエイティブサポート、そしてモデルとしての活動と幅広く活躍。明るく朗らかな会話で幅広い話題を楽しむ彼女の知性に、多くの人が魅了されることだろう。いまは友人と運営するポッドキャストの第二シーズンの準備を行っているという。
父がかつてストリートウェアやスニーカーを中心としたセレクトショップを営んでいたサリスさんは、いまも普段からデニムをよく履くという。そのデニム遍歴はユニークだ。ヒップホップ好きの若者が集った父の店で彼らが好むバギーデニムを扱っていたことから、子どもの頃はバギーデニムをよく履いていたと振り返る。一方、自身で初めて購入したのは古着屋で見つけたリーバイスのオーバーオール。大好きな一着で、いまも普段からよく着ているそう。そんな彼女はNC PRODUCTSのデニムパンツを履いて、「中高生のころに流行したスリムなデニムを思い出しました」という。
「あの時のスキニーパンツと違って動きやすいですね。私は普段からロードバイクで移動しているので、このデニムはとても使い勝手がいいです。シルエットもきれいだから引き締まって見えるので、モデルオーディションの日に履いていくのもいいかもしれない(笑)」
デニムにはシンプルな服を合わせることが多いというサリスさん。ドクターマーチンのブーツはデニムとよく合わせるアイテムの一つ。そんな彼女のデニムのこだわりは色にあった。
「私はインディゴがしっかり出たデニムらしいデニムが好きで、明るい色のデニムを持っていません。だからNC PRODUCTSのデニムパンツは好みの一着。1日のコーディネートは朝起きたときの気分次第ですね。女性らしいコーディネートを選ぶこともあれば、メンズライクな組み合わせを楽しむこともあります。これから夏に向かって色のあるアイテムを組み合わせるのも良さそう。シンプルなTシャツもいいし、遊び心があるグラフィックTシャツと合わせても楽しいですね……。つまりデニムってなにと合わせても楽しめるんです。そんなところが大好きなのかもしれません」
サリス レイヤ
大学在学時より、人種・性差別・LGBTQなどの領域でアクティビストとして活動。現在はモデル活動と並行し、コミュニティやコミュニケーションをテーマにしたプロジェクトに取り組む。
取材・文:山田泰巨
写真:太田太朗