山口洋佑さん/画家・イラストレーター
作家として個展を開くとともに、国内外の雑誌や書籍、CDジャケット、広告、絵本、そしてテレビアニメのイラストレーションまで。幅広い分野で活躍する画家・イラストレーターが山口洋佑さん。もともとデニム好きという山口さんは、いま6本のデニムをローテーションで楽しんでいます。そこに加わった7本目のデニムパンツがNC PRODUCTSです。
「デニムはあまり細かいことを気にせずに楽しめるところが好きです。そして、なにより成長していくところですね。穴が空いてもこぎん刺しのようにリペアをして表情を変えてみたり。もともともっていた6本も、気になって試着して購入を決めたものです」
今回もNC PRODUCTSを試し、その履き心地を気に入って購入を決めた。現在所有しているのはアウトドアブランドのスノーピークや少量生産のhasuikeといったブランドのデニム。スノーピークのデニムはウエストを巻き合わせる仕様の一着とペインターパンツ風の計二着。もう一方もまた無骨な作業着のような風合いで、分厚い生地の表情が魅力だと感じた。
「これまでに愛用してきたデニムはどれも生地が厚めで、とくにhasuikeのデニムは冬の北海道でも寒さを感じないほどでした。NC PRODUCTSのデニムパンツはそれらと対極的にスタンダートなフォルムが、僕にとっては新鮮で欲しくなってしまいました。他のデニムは保温性が高いぶんごわっとした印象ですが、NC PRODUCTSのデニムパンツは生地の密度が詰まっているけど軽やかで、夏にも良さそうです。軽くて身体の動きについてくる感じがいいですね。ひさしぶりに軽いデニムを履いたので、他の一般的なデニムより一層気構えることなく、すっと履けます。日常着として楽しみやすいし、育てていってリペアをしたり、成長させていくのもたのしみです」
この日は保護猫のためのチャリティーアートエキシビジョンのために作品を書き下ろしていた山口さん。アトリエを兼ねた自宅で机に向かう時間も長く、「デニムは付け根部分がごわつくことがあるので、座ったときに腰回りがごわつかないのはうれしい。デニムは膝の生地が伸びないのも気に入っている部分です」と言います。
「もともとスキニーは好きではなく、年を追うごとにゆとりあるシルエットを求めるようになっていました。今回はスキニーではないけれど、ストレートなシルエットが僕にとっては新鮮な細さです。ただストレートだけど伸縮性もあって動きやすい。オーバーサイズのトップスを合わせるのがいいかなと思っています」
山口洋佑
国内外の雑誌、書籍装画、CD、ファッション、広告、絵本『ライオンごうのたび』(森岡督行との共著)など、さまざまな媒体で活動する画家・イラストレーター。各地で個展も開催。
取材・文:山田泰巨
写真:太田太朗